もういいんだなにもかもU・x・U

元芸人の余生を割と赤裸々に綴ってやるよ

サニーデイサービスの世界

昨日は学生の時からずっと好きだったバンド、サニーデイサービスのライブに行ってきた。恵比寿LIQUIDROOM

 

サニーデイサービスは僕が1番好きなバンドである。90年代に活躍したバンドだったけど解散して2008年に再結成した。僕は再結成してからのファン。大学生のときに音楽に興味を持ち、いろいろ漁っているときに、2ちゃんねるに「90年代の邦ロック四天王を決めよう」というスレッドがあった。覗いていたら名前が出ていたのでYouTubeで探すと「恋に落ちたら」という曲のPVがあったので見た。映像と曲の雰囲気に一瞬で虜になってしまい、試しにTSUTAYAで東京というアルバムを借りて聴いてみた。なんだろうこの繊細であったかくて美しいメロディーは。流れた瞬間部屋に花が咲いたような雰囲気に包まれて、艶のある曽我部恵一のボーカルが風にのってそっと頬をなぜるような感覚。ですます調の歌詞。全部が新鮮でこの時からこのバンドの奏でる曲は僕の人生になった。

サニーデイは街や恋やコーヒーについてよく歌ってた。その世界を味わいたくて学生の頃はよく恋人やデートした女の子と喫茶店に行ったものだ。大学は宇都宮だったので曲を聴くと宇都宮の街が思い出されるんだよなぁ〜。サニーデイが歌ってるのは東京の街なのにね。

芸人のころは小っ恥ずかしくてこうやって自分の好きなものについて発言するってしなかったんだけどやっぱり好きなものを好きって言うのは気持ちがいいもんだな!

 

そのサニーデイの昨日のライブは今まで見たことないサニーデイだった。今回はサポート入れて9人の大所帯だしメンバーみんなの格好がつなぎにハットやハンチング、スカーフにツイードのジャケットなど西部劇に出てくる労働者のよう。奏でる一曲目はなんと愛と笑いの夜。本場のカントリーロック然としている曲調にメロウさが相まってささやかな幸せに溢れたはじまり。三曲目の約束のときはリズムマシーンが鳴り、昔々の〜というボーカルとともに静かに演奏がはじまった。約束はライブで初めて聴いたし、雰囲気がまさにつげ義春の散歩系の漫画を読んでいるような感じで正直涙が出た。(歌詞の中の勇ましく戦い敵をばたばた倒す〜のとこがなんとなくつげ義春の日の戯れっていう漫画の狭い橋の上で主人公が向かいから来る人と斬り合いをするのを妄想するとこが思い浮かぶのです)

最後は愛と笑いの夜のインスト、、、完璧、、、感動。

ドラムの晴茂さんが亡くなってしまったのもあってこんな曲からはじまるんじゃないのかな〜とかいろいろ考えていたけど全くもって予想を裏切られた。この時代にカントリー、ブルース、サイケ、フォークロックとは、、city感のある音楽が流行っている時代に中指突き立ててる感もあってパンクなんだよなぁ根底は。

 

ツインドラムだったのもあって昨日のサニーデイはまさに日本のグレイトフルデッドだった(めんたんぴんは置いといて)。ソカさんはやっぱ別次元にいるんだな〜と改めて思わされた無職の愛と笑いの夜だった。

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ちなみに28日のやつも行きます。一緒に行ってくれた古賀さんありがとう。楽しかったす。