ドアをノックするのは僕でなければ
好きでないことに人生の半分以上を費やさなくてはいけないことがこんなにも苦しいことだとは思わなかった。
ある時からぷつんと我に返ったように仕事に全く興味がもてなくなってしまった。そうなってからは働く意味が全く分からないしなんでこんなことをしなくてはいけないのかと、とても全てが理不尽な気持ちになる。仕事で出会う可愛い女の子たちにも本当になんにも興味がもてない。ただただこの世界で生きることが退屈で苦痛である。そんな毎日。
ヒゲ脱毛は5回終わりなかなか薄くなったと思う。口元は時間が経つとまた生えてきてしまうが頬と顎下はだいぶなくなった。もっと前から自分のメンテナンスに投資しておけばよかったと思う。
とにかく!俺はまともな気持ちを取り戻さなくてはいけない!腐った考えを無視して脱却しなくてはいけない!とにかく若いやつと話がしたい!くだらない話がしたい!
今思うこと
やがて退屈が訪れる。会社の昼に外に出ていないのは苦痛だ。昼になったら何かを食べなくてはいけない。最近は気持ち的には本当に食べたくない。でも腹は減る。減るから食べないといけない。
やがて退屈が訪れる。忙しさが痩せ細り、その木の葉が枯れ落ちると、ふと今の自分を思う。仕事は好きなことでもない。やりたいことでもない。でも戻る気力も気合いもない。死んだって構わない。そんなことばかり思考する。
やがて退屈が訪れる。あんなにセックスしてた彼女としなくなってきた。違う感情に変わり始めた。
やがて退屈が訪れる。好きなことを見つけてもすぐに飽きる。どっぷりハマる世界ではないと肌で感じる。自分を閉ざす。
やがて退屈が訪れる。その退屈にもやがて退屈が、、