もういいんだなにもかもU・x・U

元芸人の余生を割と赤裸々に綴ってやるよ

ウィーアーリトルゾンビーズを観た

昨日は仕事終わりに日比谷で用事を済ませてこのまま帰るのもなんだし映画とかいいのやってるのかな?と思い日比谷のトーホーシネマを少し覗くと以前予告で見て少し気になってた映画がやっていたので観てきた。

 

いや〜〜〜〜〜失敗した!!全っっ然面白くなかった。1900円だったし金を無駄にした気しかしない。時間も長くて本当に帰ればよかったと心の底から思った。

 

両親の死んだ子供4人が運命的に出会いバンドを組んで成功して解散してどーのこーの人生は冒険だみたいなこと言ってる映画。

 

話が本当に本当に面白くない。退屈すぎる。まず誰にも感情移入出来ない。出てくる人間全員がくっさい台詞ばかり。寒すぎて鳥肌立つレベル。

 

CMとかPVを作る監督っぽい映像と演出が多くて話がどうこう言うよりどこを切り取っても画になるようにしてる。感覚としては濁流のごとく流れる雑誌の写真たち。オシャレなやつ。ポパイとか装苑とか文芸誌とかPARCOの広告を動画にして見せてる連続。つまり本当CMだよね全部。映像美を撮りたいんだなってのは伝わった。かなりウザかったけど。ポリゴンショックて知ってる?てくらい画面ピカピカチカチカするしなにか今の世の中に反抗したいんだろうな斬新なことやりたいんだろうなというだけの感想。ギャグセンスも皆無で子供たちの冷めたやりとりとか笑い取ろうとしてるとことか全部寒すぎ。なんか映画独特のつまらんセンスの笑いあるよな〜の域を出ない。観ているこちらが恥ずかしくなった。これで笑ってるやつと仕事とかしたくない。ただ、唯一、死ねは言い過ぎかってシーンと菊地成孔が出てきたところだけはよかった。それだけ。

 

とにかく話が面白くないんだわ。それなんだわ。話にのめり込めないんだわ。本当に本当に話が面白くない。しんどい。

 

中島セナってかわいい女の子をとにかく綺麗にカッコよくオシャレに映像に残したいんだろうな。でもこの子去年か一昨年にポパイの表紙飾ってたしこの映画が発掘した感もないんだよな。脇役の役者陣も豪華過ぎるのになんでこんなにつまらないのか。もったいない。プラズマとかぼく脳とかネイチャーデンジャーギャングのメンツとかさらばの森田さんとか使ってるのもここらへん使うセンスどうよ感がエグくて気持ちが悪い。

 

唯一この映画に残された良心は早く終わることだぞと心の中でずっと思っていたがそれも途中のエンディングフェイクの演出の時点で悲しく打ち砕かれた。女にしがみつくとことん引き際の悪い男みたいな演出。「しつこい男は嫌われる」を映画で見せられた。それが目的ならばその演出は成功しているな。

 

結局あのバンドのPVを右ストレートとして食らわせたかったんだろう。曲はよかった気はする。頭に残る。タケカワユキヒデとかが作曲してたし。

でも2曲目のカバーのやつとか全然感動できなかったけどな。だって誰にも感情移入出来ないから。

 

途中退席しようかなと思った。それはこの映画がつまらなすぎて耐えられないということ以上にこの映画を観ていることが恥ずかしすぎて帰るときに他の観客と顔を合わせたくなかったから。気まずいもんこんなの観たことを共有するの。

 

これなら石井克人の映画の方がギャグセンスも分かるし映像も演出も面白いと思いました。これを観ると北野武がどれだけ面白い映画を撮ってるのか分かる。

 

俺そんなに映画詳しくないしそんな観てる方ではないけどこれはつまらなかったと言いたくなります。