もういいんだなにもかもU・x・U

元芸人の余生を割と赤裸々に綴ってやるよ

GWの旅 奈良 1日目

夜行バスで梅田に着いて即奈良の生駒に向かった。とよまるの実家に泊まることになっていたのだ。この歳になって友達の実家に泊まるってのもなんだか気恥ずかしいが、お世話になった。生駒駅にとよまるが車で迎えに来てくれた。そこから15分くらいでとよまるの実家に。お母様とお父様が優しく迎えてくれた。お母様は明るくて冗談も嗜む。お父様はとにかく髪の毛が白髪でフサフサだった。

 

家に着くなりお風呂を借りた。お湯も新しく沸かしといてくれていた。つげ義春の「隣の女」で闇米の運び屋をやって帰ってきた後に奥さんが朝ごはんと朝風呂を用意しておいてくれるというくだりがあるのだがまさにそんな感じでなんかすごいもてなされている幸せな気分になった。

 

風呂を出て身だしなみを整えてレンタカーを借りに行った。(とよまるのうちの車は使えなかった)が、GWで全て車貸し出し中で借りられなかった。温泉に行こうと思っていたのに。予定が大きく狂った。まぁ、予想しとけよこのくらいって感じだが。

 

駅まで30分くらい歩いて奈良駅に行くことにした。奈良公園で鹿を見ることにした。

 

 

鹿を見た

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東大寺にも入って奈良の大仏見た。1人で来てる金髪の外人のナイスガイがずっと大仏を見てた。興福寺も少し見た。これといって何も感じなかった。人が多すぎた。

 

 

その後飯屋を探してさまよい、うどんを食っているとテンションの上がることが起こった。遊んでる間、俺たちはずっとマッチングアプリをスワイプしまくっていたのだが俺が朝奈良でマッチした女の子が少しお茶をしようと言ってきた。近くに住んでるらしい。興奮した。世の中1番興奮するのはその日連絡とれた女の子がお茶しようって言ってきた時だな。間違いないね。

 

その子が来るまでブラブラ無駄に時間を潰していると、車で来るという連絡が来た。めちゃくちゃ近くてマッチングアプリの範囲でも1キロ以内って出てるのに車で来るのか?と2人ではてな?と思ったが、しばらく待つと車停められたどこにいてる?という連絡が。興奮が絶頂に達した。そこでとよまるが駅前で演奏してるよとボケとけと言うのでそう送った。奈良駅の前で変なミュージシャンが変な楽器を叩いていたのだ。するとそこから急に返信がなくなった。電話を何回しても出ない。おかしい。嘘だよ!ボケただけ!と送ってもそこからは既読にならない。不穏な空気が流れ始める。そこでとよまるがブロックされてんちゃう?と恐ろしいことを言ってきた。まさか。

まさかまさか。マッチングアプリの方をチェックせえって言うので見たらマッチ解除されてた。ゾッとした。え?なにこれ?なんで?2人してオロオロしていると、それらしいなんかキョロキョロした女の子が1人いたことを思い出した。あの子じゃね?となり、その子を探しているととよまるが見つけた。あそこにおるであの柱の後ろ。柱を見るとサッと女の子が隠れた。怪しすぎる。俺はその子に話しかけた。あのー、〇〇さんですか? いえ、違います、、、  そうですか、待ち合わせしてました?  いえ、してません、、、

 

そしてすいませんと言ってとよまるのとこに戻った。違った。この子ではなかったようだ。

ますます訳が分からなくなって混乱した俺たちはあらゆる仮説を立てた。

 

1 ボケが伝わらずホントに演奏してる人だと思い、ドン引きして帰った。

 

2 演奏してる!というボケがつまらないしふざけてると頭にきて帰った。

 

3 最初から遊ばれてて全て嘘だった。

 

4 着いたが周りから俺らを観察してこいつらないなと判断し、無視して帰った。

 

5 声をかけた女の子がそうだったが、俺らを見て嫌になって俺の質問に嘘をついて撒いた。

 

全て可能性がある。ラインはずっと続いていたのでそんな暇なことするやついなだろと思うが1キロ以内の近さで車で来てるというのがなんか怪しいので3もあると思った。

 

ただ1と2はさすがにそんなことないだろという結論に至った。

そして冷静に考えた結果5なんじゃないか、となった。あの子明らかにおかしかった。待ち合わせしてますか?に対してしてません、てのはおかしい。誰か友達とかと待ち合わせしてるならしてますけど、、と言うだろう。してませんと言うのは明らかに俺らを意識している。それに1人でずっとウロウロしてるのも変だ。

 

しかしとにかく逃げられた。めちゃくちゃ落ち込んだ。興奮が冷めきった。別の興奮はあったが。女の子と会えると思ってたのに。お茶できると思ってたのに。ふざけんな。すげー無駄な時間を過ごした。そのあとは何をしたか、どうやって帰ったか覚えてない。あ、ヤケクソになって京都のウトロ地区見に行ったんだ。ただの住宅街だった。ただ、やけに障子の破れた家とチェリオの自販機が多かった。

 

帰ったらとよまるのお母様が手巻き寿司を用意してくれていた。おいしかった。

 

あの子だとしたらあの子、めちゃくちゃ鼻の下に産毛生えててヒゲみたいになってたからな。正直話しかけたときそこにばかり目がいってしまったんだからな。だから別にあの子だったらそんないいし。それはそれでいいし。まぁヒゲの濃い俺が言っても、、、。

 

長文スマソ。

 

2日目に続きます。